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日常シーケンス “⇒非日常”っていう片道切符的な

 祝! 矛盾でふらぐ。一周年記念!!


 (笑)



 カスカナヒカリさんの『日常シーケンス』の感想です。別に特別な事はしません。ほら、普通って素晴らしいですしね?

 中身はさっぱり(皮ごと食った)柑橘類的な短編で、お洒落な装丁の本。というか、全体的にここの本は何か皆デザインがいいのです。
 サイトのデザインも凝ってますから、ちょっと覗きに行くだけでもどうぞとオススメる。

 彼氏彼女達のぼんやりとした目に見えない日常に、ウィルス性の非日常が感染したって感じですかね、ざっとした内容は。
 メインキャラはケイとショウコとリョウ(ケイの弟)の三人なのですが、どの人物が特別主人公という訳でもなし、強いて言うなら文量を多く取っていたショウコが目立っているという印象を受けます。
 まぁ、作中でケイが言っている様に『彼女の物語は既に終わってしまった』という一文がある様に、そういう面で見ると、この作品内でザッピングが起きる度に誰が主役とかいうのは余り関係無くなっているかなと考えながら読んでいました。

 物語の背景は序盤では見えないのですが、ちゃんと骨子となる部分は点々と描写がしてあって、登場人物達から何処と無く感じられる遣る瀬無さとその逆は、茫漠とした話の流れが終わりに近付いた時にはっきりとした形を持って、こういう話の構成は好きですな。

 ただ、タイミングの問題として、ショウコ分が多く取られていて、そしてその虚無的な視点のバランスが悪かった様な気も。もう少し手前で、背景の核となる一月症についてを書いてしまっても良かったかも知れません。
 流れとしては確かに正しいと思うのですが、終盤のショウコの描写を考えると、もうちょい先に出して、一月症というインパクトを与えてから何事も無い様な顔をしたショウコを描いて、虚無ってるショウコの理由に繋げると、もっと効いてくるかと思いました。

 物語として、一つの要素で全体が浮き上がってくる様な構成は好きだったのですが、それだけだとどうしても暫く続く平坦さに冗長さが隠せないかな、って感じですね、まとめると。

 クローバーについては、偶然知っていたせいで何とも言えず……。あとはー、ふと思ったのは一月症でもっと国内外で混乱招いたりしなかったのかなー、とか、その辺りの描写ですかね。どうやって国が回ってるんだろうとか、作中の視点が登場人物の日常の切り抜きだったので、全部が判る訳じゃなかったのがプラスなのかマイナスなのか……移入という点ではプラスかも知れないし、雰囲気という点ではマイナスに働いてしまうのかしらん……難しいとこっすね。

 そんなこんなで、こっそり ■Link にカスカナヒカリさんを追加しておく、と。

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