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マブイグミの巫女<上> もうちょっと伝奇成分欲しい感じ

 久し振りに書くのよ同人誌感想。
 今回は亜細亜姉妹さんの『マブイグミの巫女』です。
 上下巻に分かれているのですが、今回は纏めずに一冊分ずつ書きやーす。

 大ジャンルとしてはサイバーパンクでして、そこに沖縄の琉球信仰で味付けするという電脳伝奇という形を取られています。
 琉球信仰ってのは、俺はユタっていう巫女さん(正確には巫“かんなぎ”で男女差は無い)が居る程度の知識しか無かったので、正直心くすぐられる題材です。こう、自分の常識から乖離した全く思いも付かない体系ってよくね?
 神学とかカバラとか仏教って意味解んねーじゃん? 天使の階位とか、セフィロトによるパスで世界表した生命の樹とか、三千大千世界とか? どう考えても中二病の巣窟。素敵。宗教とか貶している訳じゃないですが、昔の人はこんな俺設定考えて研究しているだけで地位があったんだぜ? 今もかしら? スゴイヨネー。

 そんな琉球ベースの電脳ストーリーがマブイグミの巫女という作品です。

 そもそもは巫女さんになる修行をする為に大阪に出ていた主人公の安里由果ちゃんが、ある日マブイという沖縄では魂を意味するものを落としてしまった“魂落ち”に出会ったのが事の始まりです。
 ユタ修行中の由果ちゃんは原因が判るのだけれども、それを元に戻すためのマブイグミ――魂込め――はまだ出来ないので困って現役ユタの祖母に連絡したところ、ここからサイバーパンクっぽくなってきて、マブイグミの為のサポートアプリを貰います。形状シーサー、名前ククル、個人的に何か男前。
 で、言い忘れてたのですが、この世界では装着型のゴーグル型デバイスがありまして、簡単に言うと『.hackシリーズ』のフェイスマウントディスプレイとか『電脳コイル』の眼鏡です。あれにククルが送られてきたのです。

 で、そのディスプレイに魂の視覚化ソフトをぶちこんで魂を探すという、ある意味で中々力技な方法で落としたマブイを探して持ち主に戻すというのが、マブイグミという手段になっております。
 個人的にはここで魂が電子的なものとして扱われる理由とかもう少し詳しく説明があったりしたら、電脳伝奇としての世界観に深みが加わったかなぁ、とか思いつつ。純粋にエネルギー体みたいなものとして扱われてるとか、そんな一文があれば割とすんなり溶け込んだかしらん。

 で、このひょんとした経験から魂落ちに関わった由果ちゃんですが、ククル曰く「そうそう滅多に起こるものじゃない」ってんですが、そうは問屋が卸しませんよねー。
 落ちた魂は、放っておくと霊障と呼ばれる現象みたいなものに変わって悪性になってしまうのです。それが街中で起こってしまい、問題を解決する、というのが上巻の時点でのマブイグミの巫女の話の中核っぽいですな。
 魂が変異して化け物の形になっていて、それが電脳的な問題を引き起こしたり、物理的に事故を起こしたりするのは電脳伝奇としてとても面白かったのですが、ただ霊障の解決の仕方にもう一捻り欲しかった印象。

 読んでいると、問題の魂に対する話の厚みが少し足りなかった気がして、随分とあっさりと終わってしまった感があったので、伝奇部分にもうちょっと力を入れて欲しかったー。例えば事件が起きる前に、その当事者について少しでも描いておくだけで、事件としての形が大分明確に浮き上がってくるので、そこで結構変わってくる気もします。何か、大捕物劇っぽくなってしまっているところは、どうしても話の起伏が均されてしまっている様に。

 で、話は変わって何でこんなぼろぼろ魂落ちが起きるのか、という部分に話が行くのですが、ここで他人から魂を盗っている少女の存在が出てくるんですが……思ったよりも長くなったから下巻の感想の方に書こう。

 そしてこっそりリンクに亜細亜姉妹さんを追加しておくという。

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Comments

お礼

Posted by あきらつかさ URL 2011/01/30(Sun) 19:24:22 EDIT

うわあ、ありがとうございます。ていうか的確な要望で申し訳ないやら何というか……
で、リンク貼ってもらって申し訳ないのですが、『マブイ~』の奥付の時から、緩い引っ越しをしまして、URL<http://d.hatena.ne.jp/akira-tsukasa/>に貼っていただけると幸いです。
ともあれ、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

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